フローティング・スプリット・ポイントを設定する
キー範囲にフローティング・スプリット・ポイントがある場合、キー範囲の境界に達しても、キー範囲の両端のノートは、演奏するキーによって変わります。フローティング・スプリット・ポイントは、チャンネル・ストリップ・インスペクタの「レイヤーエディタ」タブで設定します。
フローティング・スプリット・ポイントについては、例を使って説明します。キー範囲の最低音を C1 に設定し、フローティング・スプリット・ポイントの値を 3 に設定したとします。その状態で、C1 のすぐ上のノート(F1 - Eb1 - D1 など)を鳴らし、そのまま C1 以下のノート(C1 - Bb0 - A0 など)を鳴らすと、スプリットポイントは、設定した可動範囲(3 半音)内のノートを含むように下に動きます。ただし、最低音のすぐ下のノート(G0 - A0 - B0 など)を始めに鳴らし、続いて C1 以上のノート(C1 - D1 - E1 など)を鳴らすと、スプリットポイントは、設定した可動範囲内のノートを含むように上に動きます。この例では、C1 と D1 は含まれますが、最低音の 4 半音上にある E1 は含まれなくなります。
レイヤー/キー範囲のフローティング・スプリット・ポイントを設定する
「レイヤーエディタ」タブで、「低音キー」の「フローティング範囲を下げる」値スライダをクリックして上下にドラッグして値を変更するか、または現在の値をダブルクリックして新しい値(スプリットに使用する半音の数)を入力します。
「高音キー」の「フローティング範囲を上げる」値スライダをクリックして上下にドラッグして値を変更するか、または現在の値をダブルクリックして新しい値を入力します。
セットレベルでチャンネルストリップを追加し、セット内のパッチでチャンネルストリップのキー範囲を調整して、キーボードスプリットを作成することもできます。セットレベルのチャンネルストリップで定義したキー範囲のノートは、セット内のパッチのチャンネルストリップよりも優先されます。セットレベルでチャンネルストリップを追加する方法については、セットレベルでチャンネルストリップを追加するを参照してください。